小林知久トップ 日本を、街を、元気に

  1. ホーム
  2. 議会活動・視察などの報告
  3. 22年度予算への私の考え方(議会討論)

2010/3/26 金曜日

22年度予算への私の考え方(議会討論)

Pocket

 平成22年度予算案の審議にあたり、市政に対しての考え方をまとめ、予算案への討論という形で議会で述べましたので、以下に記します。

↓↓↓↓
10番、小林知久です。政策の会を代表し、平成21年度一般会計予算案に反対の立場から、その他の6特別会計予算案に賛成の立場から討論いたします。

平成22年度の予算案に対しては、私たち政策の会はその判断に非常に迷うところがありました。「賛成するべきなのではないか?」と本気で考えました。私達がここ数年、訴えてきた政策が非常に多く取り入れられていることは感じますし、今回の予算案に期待すべき未来への芽吹きがみられることも事実です。

学校の空き教室の活用事業、校庭芝生化事業、学校規模の議論の場の設置、体育館の指定管理者導入、市の基本計画を検討する場の設置などは高く評価をするものです。

また、私たちは、行政経営の観点から新規のハコモノ建設への疑問を呈しておりますが、こちらについても行政側の検討の姿勢は感じています。福祉センターは凍結されましたし、リサイクルセンターについては民間業者への委託も考慮する再検討がなされているとの言及がありました。こちらも評価します。

ただその一方で、どうにも市政の方向性が中途半端に終始してしまっています。
結果、財政も自転車操業が続きますし、出口もおぼろげにも見えてこない。

塩漬け状態にある施策が多すぎて、あまりに“検討中”という言葉が多すぎて、政策の有機的なつながりが見えないどころか、それぞれの施策で効果を下げてしまっているようにも見えます。昨年もお伝えしましたが、もうそろそろ対症療法ではなく、抜本的な施策の整理が必要なのではないでしょうか。

今の市政には頭脳や戦略がありません。一体この先どうしたいのかという展望が見えません。
これは市長のマネジメントの問題ではないでしょうか。

また、職員も市長のマネジメントが無いからと言って、自分の範囲で出来ることさえもやっていないように見受けられます。

ですから、私たちは最終的にはこの一般会計予算を反対と決めました。
もう少し具体的に、例をあげます。

例えば、校庭の芝生化です。

芝生化は、住民のご協力を頂き、かつ東京都の補助金も活用し、少ない市の負担で実現できました。
このこと自体は担当職員のご努力に敬意を表します。

が、しかしながら、東大和で行う久々の、そしてこれだけの大規模で前向きな事業があるにも関わらず、その他の部署が連動した企画などに全く興味を示さないのはどういうことでしょう。

何も金をかけて全くの新規事業をやれというつもりはありません。公民館事業の一環で環境グループに芝生の効果を学ぶイベントをお願いしてもいいでしょう。環境市民の集いを周知に活用してもいいでしょう。芝生を維持して頂くグループの方々の活動を、自治会活性化事業のテコにしてもいいでしょう。企画や広報と連動させて、“人と自然が調和する”という東大和のイメージをより高めることもできるでしょう。高齢者の健康づくりを芝生のうえで行うのもいいでしょう。そういった個々の所掌事務の範囲でやれる前向きな視点はないのでしょうか?

自分の担当課という井戸の中のみで生き、指示をまち、他人は関係ないというマインドでいるならば、公務員の価値など無い。お互いがお互いのやれる範囲で助け合って、盛り上げあって、同じ意識で着実に堅実によりよき東大和に一歩一歩近づけていく。そういう公務員の善なる意欲は失われてしまったのでしょうか。これは皆さんの怠慢ですか?それとも心が折れているのですか?

私は、芝生で産業育成が出来ないかと考えています。

芝生の良さを一般の方々にも浸透させることを目指し、普通の住宅でも芝生が導入されるようにはならないでしょうか?そうすれば市内の関連産業の新しい仕事になりえますし、花などの園芸方面への伸びしろもあるでしょうか?人と自然が調和した生活文化都市・東大和にふさわしい豊かな生活のイメージではないでしょうか。郊外という、通常の経済活動ではマイナスになる部分を、むしろ活かせる産業にもなりそうです。

また、芝生はコミュニティー振興の入り口にもなると考えます。

芝生の良さをがより多くの人が理解し活用するようになれば、そこを維持する人への敬意も育ちますし、参加する人も必ず増えます。芝生を地域の絆の一つにし、そこから、コミュニティー活動へと誘うことは出来ないでしょうか。私自身、小学校で夏祭りを立ち上げた経験があります。祭好きの新しい人が出てくるんです。そうやって、色々なテーマで入り口をつくり、敷居を下げ、まずは参加する人を増やす。そして、ここが難しいんですが、参加した人を上手く別の活動に繋げていく。それがやがて地域コミュニティーの再興につながり、地域で悲しい事件の起こらない、豊かな街になる。その入り口のひとつに芝生はなりえます。

私は、これが環境立国なのではないか、と思っています。

芝生という環境分野の一つの施策を実現することで、教育環境が充実するのみならず、上手くいけば地域での雇用が増え、コミュニティーの絆が深まり、よりよい明日がつくられる。物心両面で新しい時代の匂いがする、そして皆がその価値を認め、目指していく。立国とはそんなことを示すと思っていますし、それは地域から可能になると思っています。

こう言った30年後の夢を語る人はいなくなってしまったのでしょうか。

本来ならば市長にそうあって欲しいですが、それは望めそうにない。であれば、職員がそうあって欲しいと思っています。予算委員会の中で企画財政部長が「ここ3年のことのみを考える」と発言されていました。言葉の一部を取り上げて揚げ足をとるつもりもありませんが、仮にも市の幹部であれば10年先くらいは常に考えて欲しいものです。他の管理職の方々も同様です。皆さんには東大和市役所を適切にリードしていく責任があります。目の前の業務を行いつつ、未来も考える義務があります。

多少不確かでも、先々の方向性を考えるから、目の前の一歩の方向も決まり、足並みが揃います。皆さんがなんのためクビにならないのか。それは遠い未来も見据えて努力するためです。せめて、自分が出来る範囲で、良心にもとづき最善を尽くしてほしいと思います。

ここ最近、地域主権という言葉が出回っております。地域のことは地域で決める。これ自体私としては非常に共感を覚えることです。でも私はさらにその先があると思っています。

地方分権・地域主権の先に、
地域主導、ローカル・イニシアチブの時代を実現したいのです。

地域主導とは、国民全体の課題を、地方自治体が先駆的に取り組み、解決し、そしてそれが国全体の施策となる時代です。もうすでに兆しは見えています。元気のある街で行われた施策の、ごくごく一部は国を動かしました。

市役所が目の前の市民と向き合い、解決する仕事には普遍性があり、それは全国で通用するものとなりえます。私は東大和がそういった全国に先駆ける価値観やルールを提案できる街になって欲しいと思っています。実はそのタネは、多くは身近に転がっています。少し考え、少し努力すれば、地域主導・ローカルイニシアチブは決して夢物語ではありません。

そういった気概のある自治体を目指しましょう。

私たち政策の会は、来年度、今ある、検討中の施策がどうなるかを見守ります。市民が展望をもてる良い結果をだして頂くことを要望します。また、財政健全化という視点からも、また、活力があり、顔の見える街づくりという視点からも、施策の有機的連動も注目しています。また、ご提案もしていきます。効率的で魅力ある市政運営が実現されることをのぞみます。

既存の効果の落ちた施策を、より効果の高い施策に前向きにシフトし、市の方向性を活発に議論し見定め、全庁一体となって前向きに取り組む姿勢を要望し、討論と致します。