放射線に関する報道などがたくさん出ておりますが、東京都内に関する測定結果は多少分散していますので、とりあえず水・大気をまとめます。
【水道水について】
東京都水道局のHPで放射能測定結果が出ています。
(該当ページはコチラ/プレス発表内容のページ)。
24日朝の数値は以下の通り。
東大和市の水道水は多摩川水系、羽村市の小作浄水場から引っ張ってきています。
23区内などで幼児の摂取制限が起きた22日以降でも、小作浄水場は『22日9時32Bq/kg → 23日9時20Bq/kg以下(不検出) → 24日7時20Bq/kg以下(不検出)』です。安定して低めの数値となっています。水系・水源が違うからでしょうか。(金町浄水場の25日朝の結果は51Bq/kgという発表もすでにされています。)
23区内でも”乳児のみの摂取制限”でした(解除済み)。大人があまり気にしすぎて、乳児の分のPETボトルの水を買い占めるようなことのないようにお願いします。
【大気について】
東京都健康安全研究センターのHPにて、都内(新宿)の環境放射線量調査の結果が出ています。
空気中にどれだけ放射線が飛んでいるかの、毎日・毎時間の結果が出ています。(日ごとの経過はコチラ・アクセスが集中している時はTOPから入ってください)
これをみると、2011年3月24日は“平均0.137マイクロシーベルト(グレイ)/1時間当たり”となっています。原発事故以前の3月1日~10日をみると、その10日間で一番高い日が“0.0368マイクロシーベルト(グレイ)/1時間当たり”となっています。普段よりは高い。
ではこの数値はどういう値なのか。このHPでは解説記事も出ています(「身の回りの放射線」記事へのリンク)。それによると・・・
胸部X線集団検診1回 → 50マイクロシーベルト
普通の食べ物に含まれる放射線量(年間日本人平均) → 400マイクロシーベルト
一気に浴びると5%の致死率となる値 → 200万マイクロシーベルト
今、少し高い放射線が測定されている空気を目いっぱい深吸収して吸い続けると、“0.137マイクロシーベルト/1時間当たり”×24時間×365日で年間換算1200マイクロシーベルトとなります。しかも急性ではないということで、多少数値が高くとも身体に異変が起きるレベルではない、ということのようです。
それにしても、ミリ・マイクロとか色々単位を使わないでほしいものです。さらにシーベルト・グレイ・ベクレル。非常に分かりづらい。マスコミはせめてミリとマイクロを統一してほしい。
【ちなみに】
・放射線が物質に吸収された量を測るのがグレイ
・放射線の人体へ与える影響をはかるのがシーベルト
(放射線にも種類があって、同じ1グレイの放射線でも与える影響は1~20シーベルトまで幅があるようです、そしてX線・ガンマ線は1グレイ=1シーベルトとなるそうです)
行政系のホームページの見づらさもあり、ここまで書くのに3時間近くかかっています…。ベクレルはまた全然違う単位のようなのでまた調べてみます…。とってもいい勉強になってしまいました。