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知久との出会い 2 (盟友Y)

穏やかな太陽が木立の影を伸ばし始めたころ、キャンパス上では仲良く絵の具たちが戯れていた。

なかなかのスピードで、絵を描き終えた知久と描かれた絵を見ながら、うれしくなるような感覚がこみ上がってきた。

絵を描くことを素直に楽しめる、当たり前のようだけれど、この感覚を携えているヤツ、これって大事なんだよ。 

市議会議員について、私には浅薄な知識しかなかったが、まともなヤツ、それでいて面白いヤツが議員になることを想像すると、芸術に触れているときのように熱っぽくなった。

田園風景の広がりを一望できる校庭の片隅で、私は知久の政治への意欲と情熱を身体で感じ取り、また自分が持ち合わせているだけの芸術の蘊蓄と、展覧会への情熱を彼に投げ返した。それは、日も暮れて虫の声が響くまで続いた。

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